親との正しい付き合い方とは?30代主婦が悩んで考えたこと
「毒親」という言葉が世に出て数年、ちまたでは毒親から逃げたとか、毒親関連の書籍や記事も多く見られます。
自分は親を毒親とは思っていないのですが、結婚してからどうしても付き合いにくさと言うのか、連絡が来ると不安定になるようになって悩んでいました。
本当は仲良くしたいけど、なかなか仲良くできない…。そこで、どうやって付き合っていけばいいかを考えてみたのです。
過干渉、過保護?
あえていうなら、もともと母親には過干渉や過保護な傾向があったのですが、それは自分がしっかりしていないからだという風に思っていました。
自分が歳をとってくると親とのいい付き合いができるという説もありますが、多分自分の親は昔の価値観で言うと結婚が早い方ではなかったので、自分が30代の今わりと高齢で、さらにがんなどを患っている状態。
多分、自分がそこまで成熟するまでには親は生きていないと思います。
やはり自分が成長していないから。結婚して実家を離れた今、親にいつも心配をかけてしまうし、過保護になっても仕方ないんだ…最近までは本当にそれで思い悩んでいたのですが、夫に言われたある一言で考え直すことに。
「両方とも、不器用だなって印象だけどね」
両方と言うのは、母親と私のこと。
お互い、本当に思っていることを言わずに、母親の方は勝手に感情的になってこちらを突き放してみたり、かと思えば心配してみたり。
そして私は、それに対して心がかき乱されて、もしかしたらきちんと説明すれば分かってもらえることを話せていない。
お互いに話し合いを放棄してしまっているのだから、うまくいかなくて当たり前。
話してみてもダメだったらどうしようという思い込み
「なんだ、じゃあ話し合ってみればいいじゃないか」そう簡単にはいかず、「話し合ってもダメだったら?」という不安ばかりがあり、しばらくは実家に行けずにいました。
ちなみに、一応説明しておくと自分の家と実家は車で10分ほどの距離にあります。
それからなかなか動けずにずるずると引きずって、時には友人に相談してみたりと過ごしていました。そんなある日、ネットサーフィンをしていた時に見かけた『両親が突然亡くなってしまい、もう会えなくて寂しい』という、SNSへの書き込み。
どうやら書いているのはまだ若い方のようでしたが、別れも言えずにはなればなれになってしまい、二度と会えない悲痛さ、つらさ、寂しさ…痛いほどに伝わるものでした。
そこで私も「もしこのまま何も話せず、両親が亡くなってしまったら後悔しないか」と思ったのです。
私の夫ははたから見るとなんだか不安定というか、よく言えば自分の気持ちに正直に生きている人、悪く言えば幼く見える人。
ただ、そんな夫が生きるうえで常に忘れないのは『自分の気持ちにチェックを入れて、後で後悔しないようにすること』と話していたのはよく覚えています。
もちろん、気持ちだけでなんとかなる場面ばかりでもないし、気持ちは置いておかなければならない時はあるでしょう。しかし、今回の私の悩みに関しては、後から後悔するかもしれないような気がしたのです。
そして、思い切って実家の親に会いに行きました。
落ち着いて話したところ、分かってくれた
結論から言うと、分かってくれました。
「私はこれこれこういう考えでいて、だからこうしている。そんなに心配しなくても大丈夫だよ」すると母親は説明に関して納得したようで、「これ以上過度の心配はしない、ごめんなさい」と私の考えを受け止めてくれました。
これまでがうまくいかなかったのは、自分が大人としてきちんと考えや思いを伝えられていなかったから。人間は人に対していくつかのキャラクターを持っている(例:親、社会人、妻など)そうですが、私の場合は親に対していつまでも子供のキャラクターのままで接してしまっていたのかもしれません。
私がしっかりしていないから、というのは半分当たりで半分は外れ。もう少し早く私が大人の態度で接したらこんな風にはならなかったのかも。そう思うと、ちょっと後悔。
まとめ
これは私の環境ではこうだったよ、という話なので、世の中どうにもならないくらい両親との関係に悩んだり、こじれている方もいると思います。
もちろん、こうやって解決したよ、と今は言っているけれど、それが永続的に続くとも限りません。また壁にぶち当たったりもするでしょう。
でも、そのたびに何度も自分の気持ちにチェックを入れて、後悔のないように親と付き合っていけたらいいな、今はそう思うのです。